どうしてもシビアになってしまう成果主義
手柄争いが避けられない
メリットが多いように感じられる成果主義ですが、実はデメリットも少なくありません。その筆頭が「手柄争いが起こりやすい」ということです。
成果主義を取り入れている会社の多くは社員の評価を数字から表れる実績から見ています。そのためその数字を少しでも多く積み上げようと個々に頑張るわけですが、「これは自分の仕事の成果だ」と自己主張するあまり手柄争いに陥ってしまうことも少なくないのです。この争いが進むと、成果を主張するのではなくライバルの足を引っ張って自分が上へ行こうとする人も現れてきます。そうなると社内の雰囲気も悪くなりますし、足の引っ張り合い自体に重きを置いてしまい、会社の業績アップへもつながりにくくなります。これは成果主義において最大のデメリットといえるでしょう。
チームワークが乱れる
どうしても成果主義のもとでは個人プレーに走りがちになります。ですが、会社という組織の中で仕事をしている以上、チームで仕事を行わなければなりません。そのため職場の雰囲気はとても重要になってくるわけですが、個人プレーに走りすぎてチームワークを乱すような人がいれば職場の雰囲気は当然悪くなります。大きな会社であれば人数も多いため多少の雰囲気の悪さも気にならないかもしれませんが、中小企業やアットホームな雰囲気の会社だと成果自体が限られてしまい、その限られた成果の奪い合いになってしまうためチームワークの乱れや人間関係の悪化も起こりやすくなってしまいます。
また、部署や仕事内容によっては成果が目に見える数字で表れないこともあります。そういった場合、成果が数字として見える部署と同じように、公平に評価がされているのかも気になるところです。
勝ち負けの差が固定化
成果主義の場合、やる気と実力がすべてになります。そのため成果主義を取り入れている会社には自分の能力に自信がある人や努力を続ける人が多く集まりますが、そういった人は成果を積み重ねてどんどん上へいくことができます。しかし、自分の能力に自信がない人や意欲が希薄な人は長く勤務したからといって収入やキャリアが上がるわけでもないため、「負け組」としての道を歩むしかなく、中には成果が思うように上げられず会社に居づらくなってしまう人もいるかもしれません。
強い人はどんどん強くなり、弱い人はどんどん弱くなる、といったように「勝ち組社員」と「負け組社員」の差が歴然とし、それが固定化されてしまうのです。
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成果を上げる働き方をするには
転職エージェントを利用して成果を出せる職場に転職
自身の能力が高くとも職場のレベルが低いようであれば、足を引っ張られたり仕事を押し付けられたりと仕事で成果を出すこと自体が難しくなってしまうことがあります。その場合は、レベルの低い職場で頑張り続けるのではなく転職して環境を変えることも考えてみましょう。転職エージェントにはさまざまなサービスがあるためより自分の希望に近い職場を見つけることができます。おすすめの転職エージェントをいくつか紹介します。
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成果を出せる人と出せない人の違い
強い心を持つ人が成果を出す
何か困難なことがあっても挫けずに立ち向かう強い心を持った人はいざという時に力が発揮できるよう、普段から仕事の準備はきちんとしておき毎日が本番だと思いながら仕事をしています。だからどんなに苦しい状態であっても成果を出すことができます。また、苦しい時にこそポジティブに仕事ができる人も成果を出すことができる人です。苦しい状態も状態を楽しみながら仕事をこなしていれば、自然とスピードも上がり最後には何とかなっているものです。
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仕事においての成果について考えよう
成果と結果の違いを理解しよう
仕事をしている以上、成功か失敗か、と結果にこだわってしまうのは仕方がないことです。ですが、結果にばかりこだわっていては次につなげることはできません。次につなげるためには結果が出るまでの過程でどんな学びを得られたのかという成果が重要となります。成果を積み重ねることで自身の仕事を構築することができ、高い評価を得ることができますがきちんと積み上げられているか確認することも忘れてはいけません。